赤城大沼用水は赤城南麓の水田への水飢饉の解消に向けて16年もの歳月をかけて昭和31年に完成しました。赤城大沼用水の完成の背景には木村与作や椛沢政吉らの努力がありました。用水のトンネル内はやわらかい火山灰土で土砂崩れが度々起き、掘削機を動かす電源がなくて発動機で電気を起こし工事を進めていた為一年で十メートルしか進まない難しい工事でした。それでも工事を粘り強く進め用水を完成させ赤城南麓の水田の水不足は解消しました。毎年田植えの時期になると大沼の水が少なくなりますが、それは先人達の努力と苦労の結晶ですので、こちらにこられた時は大沼の水位が低くてもどうか御理解いただきますようお願い申し上げます。